KEIPEが新卒採用をやめるってホント?新卒を特別なものにしない考え方(後編)

もくじ

2021年から始まっているKEIPE新卒採用をやめてしまうと聞きつけてやってきた広報チーム!その真相を知るべく、前編では新卒採用で出会えた人々やKEIPEが新卒採用について抱いた違和感などを聞いてきました。

この記事は、新卒採用の枠を外すと決めたKEIPEの考えをお伝えする記事の後編です!(▶前編はこちら

お話してもらうのは前編に引き続き、新卒採用にかかわってきた未来人材創造室 室長の木原光正(以下、木原)と代表の赤池侑馬(以下、侑馬)のお2人です。

KEIPEの採用について気になる方は、ぜひ読んでみてください!

KEIPEが考える新卒と中途

侑馬

改めて考えると、毎年同じ採用ってないよね。会社は人だから、ビジョンに共感してくれる人が入社しなかったら、死んでいくなと思う。止められないよね。

木原

止めらんないよ。笑

侑馬

辞めたいんだけど、辞められないよね。いっそのこと新卒採用を辞めるって、言っちゃえばえばよかったかも・・・笑

ただ、新しい新卒の子に会いたいっていう思いもあるから。難しいね〜。

ー今の日本は勢いのある若い子を採用するのに新卒が手っ取り早いという考えがありますよね。だから新卒採用に力を入れるのかなと。KEIPEは結局、新卒にこだわりはない?

木原

そんなにこだわりはないかもしれない。

侑馬

ただ、中途の人はここまで自身のキャリアのことを考えないよね。中途だとなかなかキャリアについて学生ほど深く向き合うチャンスはないなと思ってる。中途の合同説明会みたいなのがあればいいけど、ないじゃん。笑

対して新卒は同じタイミングでみんなでキャリアについて考えるから、企業としてその人に向き合って採用するにはとてもいい。結果的に新卒採用に力を入れたくなるんだと思うな。

中途にも新卒みたいに個別でキャリア支援していきたいけれども、入るタイミングが違うからこそ難しい面はあるよね。ただ、会社としてはこれまで自分のキャリアに向き合ってこなかった人の支援は必要だなと思う。木原さんが5人くらいいれば、全員に新卒くらい支援できると思うんだけど・・・笑

木原

中途社員を全員支援したいけれど、難しいよね。

ー実際にKEIPEでは、中途社員へはどう関わっているんでしょう?

侑馬

会社として研修はかなりしていると思います。数千万円単位でお金を使って、講師を呼んでやっているので。さらに今は、中途の人には誰でもスキルが得られるようにトレーニングシステムも作っています。

実際に創業期から研修をしているけど、継続していったらスキルが付いたもんね。

なので、決して中途社員には何もしないわけでもなく。そして新卒への教育が中途にとってマイナスではないなと思っています。中途社員だけに教育して1.2倍の伸びしろだったのが、新卒を教育してノウハウを教材にすれば、中途の伸び率は3倍になるんですね。だから決して無駄になりません。

ーその研修内容、気になります!

侑馬

今まで給料の額面でしか労働の嬉しさを感じていなかった中途社員に向けて、お金をもらうことが労働の喜びではなく、誰かに何かを与えることが喜びなんだよと知ってもらえるように研修してますね。

ーちなみに木原さんは中途でKEIPEに入ってきてますが、「働く喜び」感じていますか?

木原

ビンビンに感じていますね。笑

侑馬

ビンビンってなんだよ!笑

木原

あ〜でも今まで基本ずっとビンビンに感じて生きてきたかな。前々職では感じられないときもあったけれど、誰かに対して何かをして喜んでもらえることはうれしいよね。あとKEIPEは変化が多い組織だからこそ、新鮮だなと思うね。それと同時に学び続けないといけないけど。

侑馬

確かに変化し続けてるね。

ー変化する組織だからこそ理念浸透は重要ですね。理念が浸透していないと、仕事単体でしかとらえられなくなるので「この仕事できないならやめます」みたいになってしまいそう……。

木原

それはもう自分の中で、譲れないものと通じているかどうかですよね。「仕事内容が変わったからって、やりたいことが変わるの?」と新卒のみんなには言っています。

新卒の枠組みを取ったところで変わらない。目指している姿に近づく

ー最後に新卒採用の枠組みを取った今後のKEIPEに変化はありますか?

侑馬

枠組みを外すことでどう変わるというよりも、目指している姿に近づくというイメージが近いかなと思います。もともと人って、区別なんかしてなかったですよね。農作業が主な仕事だった時代とかに、新卒って概念なんてなかったと思うし。

そうやってシンプルにすればするほど、枠組みはなくなっていく。
今までKEIPEは福祉業界の枠組みを外す取り組みをしてきたけど、今は新卒って概念も取っ払ってしまおうっていう流れですね。

ー木原さんは?

木原

枠組みを取ったところで、何も根本的なところは変わらないかなと思います。 目指してるところはずっと同じところなので、今のところそこがブレることは別にないし・・。なので、変化はありません!笑

侑馬

具体的な「やること」ではなく「意識」を変えるっていうチャレンジだよね。新卒はこういうものって固定概念をうちも他社も持っているけれど、それはフレームに使われている状態だと思っていて。フレームにとらわれすぎてしまうと、イノベーションって起きにくくなるので、あえて新卒というフレームを外して使いたいときに使うみたいにするのが、一番合理的だなと思います。ルールがあるからただそれを信じてやるという状態は避けたいですね。

だから、これからも採用に限らず、どんどん枠組みを外して、柔軟に考えていきたいなと思います。

ーありがとうございます。枠組みを外すって、すごく本質的なことをちゃんと考えておかないとできないことですよね。KEIPEの大事にしたいことがよくわかりました!

侑馬

いや〜こんなに自由に喋っちゃってこれ、まとまる?笑

木原

ー・・・がんばります。今日はありがとうございました!

侑馬&木原

ありがとうございました〜!